お探しのクルマは上記「Googleカスタム検索」にてお探しください。(車種・キーワード・メーカー名等)
2024,04,22, Monday
その3 https://blog.le-parnass.com/index.php?e=5559 あくまでも私の私見である事をご理解下さい。 さて ヨーロッパのディーゼルモデルで フューエルインジェクターが詰まる 故障の修理を沢山承ります。 この事から 日本で使うカリフォルニアの方が ヨーロッパで使っているカリフォルニアよりも 距離的、時間軸的にヨーロッパよりも 早く詰まるのだと確信しました。 これってもしかして燃料の問題じゃないのか? と私は考えました。 過去 弊社で販売した 1000台程のディーゼルモデルのうち インジェクターが詰まった個体は 圧倒的に寒冷地よりも気温の高い都市部に集まっています。 ピエゾ式インジェクターを搭載しているモデルが中心なのですが ピエゾ式インジェクターとは 燃料噴射の開閉にピエゾ素子という素子を用いた部品で 電圧によって素子が伸縮して 燃料噴射を精密に計量出来るようになっています。 ではなぜこの精密部品が詰まるのでしょうか? 寒冷時 セタン価の低い、 炭素数が20以上の炭化水素を含む軽油燃料が 燃料に含まれるnパラフィンを結晶化させ フューエルラインの一番細いインジェクターを 詰まらせるのではないかという理論を私は立てました。 このセタン価が低い炭素数が20以上の 炭化水素を含む軽油燃料とは いわゆるスキー場に行くと凍ってしまうと言われる 軽油1号 2号軽油ではないかと疑ったのです。 この軽油1号 2号軽油は 一般的に春夏秋に 都会のスタンドで売られている軽油です。 凍ると言っても 例えば 外気温がマイナス5℃になった場合 軽油は燃料パイプの中でシャーベット状となり エンジンのピストンを圧縮させても 自然着火しなくなるのであります。 この軽油に含まれているnパラフィンが結晶化 ピエゾ素子を用いたインジェクターにこびりついたということです。 緯度の高いヨーロッパと同じ様に凍らない軽油 すなわち炭素数10以下の炭化水素を含む軽油が 日本の寒冷地のガソリンスタンドで売られていて nパラフィンが結晶化しない為 インジェクターが詰まりにくいんだろうなと考えた訳です。 では 詰まらさせない対策と EGRが固着する故障に関しては その5に続きます。 |