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2024,04,25, Thursday
あくまでも私の私見ですのでご理解ください。 その6 https://blog.le-parnass.com/index.php?e=5562 私が42年間自動車屋に携わり 日本でヨーロッパディーゼルモデルを販売しながら 個人でもヨーロッパと日本で VWカリフォルニアを所有 両地域で走らせた経験より 日本でヨーロッパ仕様のディーゼルモデルを どの様に乗り所有すれば良いか? 6回にわたり連載しました。 わかってきた事で闇を感じたのは ヨーロッパでは厳格な規格の元で ガソリンスタンドで販売されている セタン価は公明正大なのですが 日本では この部分が 非常に不透明なのです。 何故ならば 日本のガソリンスタンドで 殆どの販売員さんが 自ら販売している軽油のセタン価を 知らないのです。 私が日本で販売されている 軽油のセタン価を信用しないのは こんなところからなのです。 そして 私が着目したのは 東大の論文にあった試験に使われた 軽油のセタン価は41という記載です。 これは もしかして? と思います。 日本で売られているセタン価は 実は低いと小耳に挟んだ事があります。 また 修理する車輌の EGRの固着状態や詰まりをみて なぜ あれほど不完全燃焼して 煤スラッジがタール化するのか? セタン価が低いならば 合点がいくのであります❗️ 私自身 冬場 外気温がマイナスになる山中湖で 世田谷環八のスタンドで入れた軽油より 山中湖で入れる軽油の方が 私のカリフォルニア(204ps 4モーション)は 中央道下り線 大月〜河口湖間のダラダラ長い上り坂を スイスイとパワフルに坂を登るのです。 これは.... 3号軽油は2号軽油に比べてセタン価は5ポイント低いが nパラフィン等が少ないので ピストン内でしっかり燃焼しパワーが出ているのか? (山中湖の燃料 世田谷の燃料単価より高価) それとも 2号軽油のセタン価50というのが怪しいか? (世田谷の燃料 山中湖より安価) のどちらかなのです。 平たく言えば 世田谷で入れる軽油のセタン価が わからないので 謎が謎となり 闇を感じるのです。 余談ですが JET A燃料という航空機のジェット燃料は 基本的にクルマの軽油に近い成分です が しかし、 外気温マイナス60°の高度1万メートルでも 燃料が凝固しない様に精製されています。 2008年 BA38便ボーイン777-200ERが ヒースローで不時着した事故がありました。 原因は汚染された燃料が凍った事で 両エンジンが停止したのです。 航空機の燃料は厳格なスペックを守らなければ 大事故につながりますが クルマの燃料はある意味 ブラックボックス❗️ 日本の燃料業界も ヨーロッパの様に もう少しセタン価や添加剤等の成分を公にして ディーゼルエンジンの燃焼効率を 良くする燃料を販売した方が良いですね。 日本車のディーゼルモデルは 日本の軽油に合わせて車輌を セッティングしているので それほど問題はないのかもしれません。 また 日本仕様のヨーロッパディーゼルモデルも 長年にわたり日本の軽油を研究 試運転を繰り返し 日本スペックを作り込んできたかと思うので 私が輸入するヨーロッパ仕様よりも 適応しているかもしれません。 ルパルナスで大切な愛車をご購入頂き 弊社で点検 車検等整備を 引き続きご依頼頂いている好車家様に 個人で出来る限界はありますが 私が身を持って経験した内容を 更にフィードバックして より有意義なアフターフォローを 皆様に提供しますので 今後ともお引き立ての程 宜しくお願い申し上げます。 ルパルナス 渋谷剛史 |