ル・パルナス・モンテカルロ特派員の「Kimi」がお届けする
モンテカルロやニース、ミラノやローマなどの「ヨーロッパ・生活の情報」を定期的にお届け致します。
ヨーロッパのステキなクルマ達はもちろん、生活に根付いたヨーロッパ文化、ファッション情報などなど・・・・
幅広くお伝えしていきます。どうぞお楽しみに!!
第2回
どう見ても二人分ある一人分のトロペジアンヌを3人とも短時間で見事に食べきり、次の目的地、カンヌに向かう。勿論、お買い物に決まっている。
カンヌの街は、冬のセールがまだ続いている。にもかかわらず、気に入ったものはすべて春もの…。たちまち両手は大きな紙袋でいっぱいになり、とりあえず一旦荷物を入れにパーキングに戻る。「ほーら、便利でしょ。こんな時。」勝ち誇った顔でカードキーについているリモコンでドアを開けるのは、今回この車を借りたkさん。
カンヌの街を隅から隅まで歩きつくし、買いたいものも見たいものもなくなっても尚、私たちをこんなにも歩かせるのは、7時に予約をとっている、カンヌで一番美味しいとうわさの中華レストランのせい。
「どうしよう、おなか空いてない」「私も…」「ええー私はもう大丈夫。食べられるよ!」
「うそでしょー。」と二人。
結局、5分前にお店に到着してしまった。お店に入ると、シェフと従業員はまだ食事中。
「あっ、ごめんなさい。まだ食べてます。」「いいですよ、待ってますから…。」
お茶だけだしてもらい、開店を待つ。
彼らは、ラッキーだ。もし私たちが超腹ペコ状態で到着していたら、即、私たちのお食事リストから抹消されていただろう…。と、その時まではとっても高飛車な私たちだった。
本日のオーダーは、まずは餃子。フランスで食べる初めての餃子。
しょっぱなから写真を撮るのを忘れ、食べることに没頭する。
おいしい。すごく美味しい。とっても美味しい!!!!このタレ絶妙。
続いては、海老チリ、鳥のから揚げにピリ辛のソースがかかったもの、そしてそして、
ハイライトのピリ辛麺。ううううん。幸せ。昨日からオーダーしておいた甲斐あり。
「あっ、また写真忘れて食べちゃった!。」
ここのシェフは上海出身の中国人。
「このピリ辛麺は、やっぱり前もって予約しなくちゃだめなの?」という質問に、
「予約をしてもらっても、この手打ちの麺は10分まえに打ち出すんです。ただ段取りとして前もって知ってると待ち時間は短くなりますよ。餃子の皮も10分前に作りますよ。」
悪いけどこの店だけは、だれにも教えたくない。ヒントはシェフは高さん。