今回は大変実りのある出張でした。
18年程前、初めてレトロモービルに行った時、そこは全くの別世界でした。
当時、フランス車のパーツは日本では中々手に入らなく身振り手振りでパーツを手に入れました。(当時乗っていたのは プジョー404のセダンでコイツはすごいクルマ。ウォーターポンプが無くてやっとの思いで手に入れたのがレトロモービルでした。)
その翌年、26歳のとき調子づいてシトロエンSMとアルファロメオ・モントリオールを買いました。
これが、本当の泥沼って奴で毎日がルシアンルーレット状態!今思えば、愛人が5人位いる感じで
月月火水木金金。
とっかえひっかえ、クルマ換えて直して乗って、とまあ無茶な人生を送ったんですね。
そして17年の時が流れて、今年訪れたレトロモービル。
気酔わず、やっとフランス車やイタリア車のパーツなどが自由に安価で手に入るようになると、手探りで無駄遣いをした”あの頃” ”あの時”。今となっては得意先のパーツ屋の親父に、随分高い月謝を払った訳で。。。
思うに、
旧いクルマは、あせらず、慌てず、ゆっくりとした時間、の流れの中で楽しむものだとしみじみ思います。
その時代の”とんがったクルマ”を手に入れるって事は、それなりの「おくゆき」と言いますか、嗜みを持たないといけない、と思ったりしています。
それで、
「クルマを諦めない」ってのは、やっぱり現代の最新型のクルマと思い入れのあるその時代のクルマを、自分自身の中で上手く融合させて、乗りこなせる様になるって事と、どうやら関係のある様な気がします。
今年、最新型で最も夢中になれるクルマは「シトロエン C6」
やはり、このクルマに尽きます。
で、旧いクルマは、やはり「シトロエンSM」
個人的には、この2台を上手く使いこなせる様に”締まって行こーう”と思います。
さてさて、最新のヨーロッパ車事情ですが、難しい方向へ行ってしまいました。
質実剛健だったブランドが、大量生産、コスト削減及びマーケティング重視の政策で地の底に落ち、
デザインで魅了していたラテンの花「イタルクルマ」は今や風前の灯。
クルマが、面白くなくなっているのは事実のようです。
しかしながら、生活を感じさせる働くクルマ達は、まだまだ諦らめられないみたいです。
小さいエンジンとマニュアルミッション、個性のある足回り。
素の良さをしっかり伝えるクルマ達が、ユーティリティと言うカテゴリーの中に存在しています。
皆さんも、機会があればヨーロッパで
ユーティリティカーを借りて走ってみてください。
そこには「そーだよ、コレコレ」って奴を
味わえますから!!
今年はその辺を積極的に
前面に打ち出してみようかと思います。