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高波自動車

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ヨーロッパのディーゼル車が
日本で壊れた際の原因
研究発表 その4






その3

https://blog.le-parnass.com/index.php?e=5559



あくまでも私の私見である事をご理解下さい。



さて ヨーロッパのディーゼルモデルで

フューエルインジェクターが詰まる

故障の修理を沢山承ります。



この事から

日本で使うカリフォルニアの方が

ヨーロッパで使っているカリフォルニアよりも

距離的、時間軸的にヨーロッパよりも

早く詰まるのだと確信しました。

これってもしかして燃料の問題じゃないのか?

と私は考えました。







過去 弊社で販売した

1000台程のディーゼルモデルのうち

インジェクターが詰まった個体は

圧倒的に寒冷地よりも気温の高い都市部に集まっています。



ピエゾ式インジェクターを搭載しているモデルが中心なのですが

ピエゾ式インジェクターとは

燃料噴射の開閉にピエゾ素子という素子を用いた部品で

電圧によって素子が伸縮して

燃料噴射を精密に計量出来るようになっています。



ではなぜこの精密部品が詰まるのでしょうか?

寒冷時 セタン価の低い、

炭素数が20以上の炭化水素を含む軽油燃料が

燃料に含まれるnパラフィンを結晶化させ

フューエルラインの一番細いインジェクターを

詰まらせるのではないかという理論を私は立てました。



このセタン価が低い炭素数が20以上の

炭化水素を含む軽油燃料とは

いわゆるスキー場に行くと凍ってしまうと言われる

軽油1号 2号軽油ではないかと疑ったのです。







この軽油1号 2号軽油は

一般的に春夏秋に

都会のスタンドで売られている軽油です。



凍ると言っても

例えば 外気温がマイナス5℃になった場合

軽油は燃料パイプの中でシャーベット状となり

エンジンのピストンを圧縮させても

自然着火しなくなるのであります。



この軽油に含まれているnパラフィンが結晶化

ピエゾ素子を用いたインジェクターにこびりついたということです。



緯度の高いヨーロッパと同じ様に凍らない軽油

すなわち炭素数10以下の炭化水素を含む軽油が

日本の寒冷地のガソリンスタンドで売られていて

nパラフィンが結晶化しない為

インジェクターが詰まりにくいんだろうなと考えた訳です。







では 詰まらさせない対策と

EGRが固着する故障に関しては

その5に続きます。



| 高波自動車商会 | 11:08 PM |